【11月20日 CGTN Japanese】中国では柿が美味しい旬の時期を迎えましたが、南東部の江西省新余市に住む丁さんは、柿を1日に5キロも食べたことで胃に石が三つもできてしまいました。

 胃内視鏡検査(胃カメラ)の結果によると、丁さんの胃の中には、医師も驚くほどの大きな石が三つもできていました。

 診察した宋医師によると、石の大きさは3~5センチで、その上、胃の中には二つの潰瘍があり、うち一つは比較的大きなもので、一部に出血も見られました。医師になって30年余りの宋医師にとっても、胃の中にこれほど大きな石ができた患者はまれだということです。

 宋医師は、創傷を最小限に抑えるため、内視鏡胃石溶解法により、丁さんの体内にある石を何度も砕いて取り出しました。いま、丁さんはほぼ回復したとのことです。

 丁さんの話によると、柿は体に良いと聞いたため、1日に5キロも食べました。その翌日に嘔吐(おうと)と胃痛の症状が起きて、さらに胃の中に石ができるとは思ってもみなかったとのことです。

 宋医師によると、毎年の柿の出荷シーズンには、同じ症状を訴える患者が多く訪れます。これはその食習慣と大きな関係があります。柿を食べる際の注意事項としては、まず、胃酸の分泌が多くなる空腹時に食べるのを避けること。次に、一度に食べ過ぎないようにし、1日に2個までにすること。さらに、糖尿病や消化機能の悪い人はなるべく食べないようにし、サツマイモや高たんぱく質のものと一緒に食べないことです。柿は食べ物に含まれるカルシウムを沈着させ、体外に排出しにくくなるためだということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News