【12月21日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は20日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)から前例のない攻撃を受けたイスラエル側からの報復攻撃について、テロとの戦いはすなわち「ガザを壊滅させること」ではないと述べた。

 マクロン氏はテレビ局フランス5のインタビューで、「テロと効率的に戦うには、ガザを壊滅させる、もしくは民間人を無差別に攻撃するという考えを定着させるわけにはいかない」と話した。

 同氏は「この対応は適切ではない。なぜならすべての命は等価であり、守るべきものであるからだ」と指摘し、イスラエルに対してガザ攻撃の停止を呼び掛けた。

 さらに、イスラエルには「自衛し、テロと戦う権利」があると認めた一方で、フランスは民間人の保護と「人道的停戦につながる休戦」を求めると述べた。(c)AFP