【12月5日 CGTN Japanese】中国農業科学院都市農業研究所が独自に開発した世界初の無人化垂直植物工場がこのほど、中国南西部の四川省成都市で稼働し始めました。

 無人化垂直植物工場は多層ビル内で食料の連続生産を行う高効率な農業システムで、都市部でも砂漠や荒れ地でも使用でき、食料の近場での安定供給の実現、耕地スペースの拡張などの面で明らかな優位性を持っています。

 中国農業科学院の研究チームが構築した20階建ての無人化垂直植物工場は、独自に栽培した作物の新品種、垂直栽培システム、栄養液自動供給システム、人工シミュレーション省エネ光源、人工知能(AI)に基づくスマート管理システムを採用することで、垂直空間における安定生産を実現しました。気候や地域の影響を受けず、植物の生長特性に合うスペクトルを設定し、光と栄養素の精確な調整を通じて、作物の早期開花と急速な生育を促し、その生育期間を従来の120日から50~60日にまで短縮することができました。

 実験の結果によると、垂直植物工場で育った作物の栄養成分は田畑で育ったものとほとんど変わらないということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News