【5月12日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は12日、パレスチナのイスラム組織ハマスが発表した米国とイスラエルの二重国籍を持つ人質1人の解放について、ガザ地区での停戦やパレスチナ人囚人の釈放にはつながらないと述べた。

ネタニヤフ氏は声明で、ガザにいる全ての人質の解放に向けた交渉は「砲火の下、戦闘拡大の準備が進む中」で継続されると述べた。

ハマスは前日、米国との二重国籍を持つイスラエル兵、エダン・アレクサンダーさん(21)を、停戦と人道支援物資の搬入再開に向けた取り組みの一環として解放すると発表していた。

一方、ガザの民間防衛局は12日、避難民が身を寄せていたガザ地区北部の学校に対するイスラエル軍の空爆で、子どもや女性を含む「少なくとも10人」が死亡したと発表した。

民間防衛局のマフムード・バサル報道官はAFPに対し、「北部ジャバリアにあるファティマ・ビント・アサド学校へのイスラエル軍の空爆により、女性や子どもを含む少なくとも10人が死亡した。さらに数十人の負傷者が医療施設に搬送された」と述べた。この学校には、2000人以上の避難民が身を寄せていたという。(c)AFP