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【11月29日 KOREA WAVE】「キスは20、〇〇〇は300」。一見すると、性売買業者に出てきそうな案内文だ。しかし「19禁」成人放送を送出する韓国オンライン放送プラットフォームではよく見られる広報文句だ。

視聴者が払う現金性アイテムの金額に応じて、身体の一部の露出から類似性行為まで、さまざまな内容の成人放送が流通しているわけだ。アプリ加入からわいせつコンテンツ視聴までかかる時間は10分余りに過ぎなかった。

韓国でわいせつ物のオンライン流通や販売は違法だ。しかし、処罰基準は曖昧だ。オンライン放送に対する規制が法的責任の代わりに自律的勧告となる点▽露出部位を巧妙に隠す方式で判例上のわいせつ物要件を避けることができる点――からすると、処罰は容易ではない。

7級公務員が今月14日、任用前の待機状態の時、成人専用インターネット放送活動をして摘発され、監査を受ける事件が発生した。この女性は中央省庁所属で特別司法警察業務を遂行中の公務員だという。

映像の中の女性は、喫煙・飲酒だけでなく、視聴者から現金性アイテムをプレゼントしてもらうと、恩返しとして画面に体の一部を露出した。女性はこれについて、ライブ動画を配信するBJとして活動したのは、公務員任用後、発令を受ける前までだと釈明している。

女性の事例が知らされた後、主要オンラインコミュニティでは成人放送という閉鎖性にもかかわらず、インターネット放送プラットフォームで活動するBJの身元が続々と共有された。

なぜ成人放送がはびこるのか。

答えはプラットフォームへのアクセスが容易であるためだ。アプリをインストールしてSNSで会員加入をし、成人認証を経て露出放送画面を押すまでかかった時間はたった10分に過ぎなかった。コンテンツ内容は特定部位の露出から類似性行為までさまざまだった。

放送へのアクセスも簡単だった。プラットフォームで携帯電話やインターネット個人識別番号(i-PIN)認証さえすれば、誰でも自由に成人向け映像を視聴できる。露出度が高い一部の映像はファンアカウントに加入したり数千~数万ウォンに達する現金性アイテムをあらかじめ支払うよう求められる。ただその割合は1割程度に過ぎなかった。

青少年保護などの措置もずさんだった。

これらプラットフォームの放送基準や青少年保護条項などによると、過度な露出をしたりわいせつ物を放送したりする場合に対し、制裁の対象になりうると明示している。だが、BJたちは体にくっつく下着を着たり主要部位の露出は手で隠したりする方式の「小細工」で最小限の制裁まで避けている。

放送通信審議委員会から提出された資料によると、違法な情報によるインターネット個人放送の是正要求は毎年、確実に増加している。このうち、最近5年間に最も多くの審議を受けた類型は、わいせつ・扇情コンテンツで、今年8月までに放送通信審議委員会が是正を要求した52件すべて上記の類型に該当するものだった。【news1 キム・イェウォン記者】

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