ユダヤ教ラビ、パレスチナ人保護に奮闘 ヨルダン川西岸で入植者の攻撃激化
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■新たな戦線
西岸の主要都市ラマラ(Ramallah)に拠点を置くパレスチナ自治政府保健省によれば、10月7日以降、西岸で入植者の襲撃や軍の攻撃によって死亡したパレスチナ人は、戦闘員を含め、180人を超えている。
「人権活動に取り組むラビ」のメンバーで、パレスチナの被占領地を担当するダニ・ブロドスキー(Dani Brodsky)氏は「私たちから見ると、入植者が新たな戦線を開こうとしているとしか思えない」と話した。取材時、同氏は入植者の襲撃に備えて、ラクロス用のグローブを着用していた。
アッシャーマン氏は、西岸に暮らすパレスチナ人の窮状を説明するために、旧約聖書の一文を引き合いに出した。神がソドム(Sodom)の罪深い住民に罰を与えるために町を滅ぼす判断を下し、イスラエル民族の始祖であるアブラハム(Abraham)が抗議した時の言葉だ。
「あなたは、正しい者を悪い者と一緒に滅ぼされるのですか」 (c)AFP/Joe Stenson and Hossam Ezzedine