イスラエル軍、パレスチナ人活動家を拘束 「兵士を平手打ちした少女」
発信地:エルサレム/その他
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中東・北アフリカ
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【11月6日 AFP】イスラエル軍は6日、パレスチナ自治区のヨルダン川西岸(West Bank)で、パレスチナ人の著名活動家アヘド・タミミ(Ahed Tamimi)さん(22)を拘束したと明らかにした。
イスラエル軍の報道官はAFPに、西岸の主要都市ラマラ(Ramallah)近くの「ナビサレハ(Nabi Salih)で、アヘド・タミミさんを暴力とテロ活動を扇動した疑いで拘束した」と述べた。
報道官はまた「タミミさんは、取り調べのためにイスラエル治安部隊の元に移送された」と説明した。
タミミさんは、弟が拘束されるのを阻止しようとイスラエル兵士にかみついた2015年の写真で世界的に知られる。当時はまだ14歳だった。弟は腕を骨折しており、ギプスで固定されていた。また2017年には、イスラエル兵を平手打ちする動画も拡散している。
タミミさんは「パレスチナの大義」の象徴的存在となっており、ベツレヘム(Bethlehem)にあるイスラエルとヨルダン川西岸を隔てる壁には肖像画が描かれている。
10月7日にイスラム組織ハマス(Hamas)が奇襲を仕掛けて以降、イスラエルはパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)に激しい報復攻撃を続けている。
ヨルダン川西岸でも、イスラエルとの緊張が高まっている。ハマスの保健当局は、これまでに150人のパレスチナ人が命を落としており、その大半はイスラエル兵と入植者によって殺害されたとしている。(c)AFP