【11月14日 AFP】男子テニスのシーズン最終戦、ATPファイナルズ(ATP Finals 2023)は13日、イタリア・トリノ(Turin)でシングルスのラウンドロビン2試合が行われ、大会第7シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が6-7(3-7)、6-3、6-4で第2シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)から逆転勝ちを収め、白星発進した。

 最終戦優勝2回を誇るズベレフは、先月末にけがから復帰して以来本調子ではないアルカラスを力強いプレーで撃破。試合を通して16本のエースを奪ってブレークは一度しか許さず、ウイナーの数やミスの少なさでも相手を上回った。

 ズベレフは試合後、「シーズン序盤は彼(アルカラス)のレベルに到底及ばなかった」と振り返りつつ、「こういった選手と戦って、自分が勝てたり、優勝を狙えたりできると思えるレベルまで戻ってこられたのがうれしい」と話した。

 一方、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2023)覇者のアルカラスは精彩を欠き、年間世界ランキング1位が確定したノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と優勝を争うには程遠い状態にみえたが、けが明けで調子を取り戻すのに苦労しているわけではないと強調。「体の状態はいい」とし、「(本調子になるのに)試合数が必要なわけではないと思う」と語った。

 ズベレフは次戦、第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)と対戦する。メドベージェフは同日、第5シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)とのロシア勢対決をストレートで制し、ズベレフを抑えてグループ首位に立っている。(c)AFP/Terry DALEY