【10月26日 AFP】ロシア軍は25日、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の指揮下で弾道ミサイルの発射演習を実施した。セルゲイ・ショイグ(Sergei Shoigu)国防相は、核戦力による「大規模な」報復攻撃を想定した訓練が行われるとしている。

 大統領府(クレムリン、Kremlin)は声明で、演習には「陸海空の核抑止戦力部隊」が参加し、極北のプレセツク(Plesetsk)宇宙基地やバレンツ海(Barents Sea)の原子力潜水艦から弾道ミサイルが発射されたと説明。長距離爆撃機「TU95MS」も参加したとしている。

 演習の目的は「指揮命令系統の準備レベル」を確認することにあるとした。

 国営テレビは、ショイグ国防相がプーチン大統領に、演習では「敵の核攻撃に対する戦略核戦力部隊による大規模な報復攻撃を想定した訓練が行われる」と説明する様子を放映した。

 ロシアではこの日、包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准撤回法案が議会を通過。プーチン大統領の署名を経て成立する見込み。(c)AFP