【10月16日 AFP】イランは15日、イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)への地上侵攻に踏み切った場合、中東の他地域に紛争が飛び火する恐れがあると警告した。

 イスラエル軍がガザとの境界付近に部隊を配備する中、イランのホセイン・アミール・アブドラヒアン(Hossein Amir-Abdollahian)外相は、カタールのタミム・ビン・ハマド・サーニ(Tamim bin Hamad al-Thani)首長と会談した。

 イラン外務省によれば、アブドラヒアン氏はその際、「事態の掌握と紛争の拡大阻止を保証することは誰にもできない」「戦争や紛争拡大を招きたくないなら、ガザ住民や民間人に対する現在の残虐な攻撃をやめさせなければならない」と主張。

 また、イスラエル全面支持を表明している米国を批判した。

 外務省によれば、同氏はレバノンの首都ベイルートとカタールの首都ドーハでイスラム組織ハマス(Hamas)の指導部と会談し、「人質に取られている民間人の問題が優先事項」だとし、「必要な措置を講じる」と述べた。会談内容の詳細は明らかにされていない。(c)AFP