【10月9日 AFP】(更新)イスラエルは8日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)から前例のない大規模な攻撃を受け、ハマスに宣戦布告した。イスラエルとガザ双方の死者数は1100人を超えている。

 ハマスは7日、イスラエル側に3000発超のロケット弾を発射。イスラエル領内に侵入した多数の戦闘員が民間人を射殺し、少なくとも100人の人質を取った。

 イスラエル側の死者は700人を超え、1973年にエジプトとシリアから攻撃を受けた第4次中東戦争(1973 Arab-Israeli war)以降で最多となっている。

 一方、ガザ側の死者について、ガザ当局は少なくとも413人としている。

 イスラエルは基本法第40条によりハマスに対して正式に宣戦布告。銃撃戦が続く中、イスラエル軍はガザ近郊地域の確保と人質救出、ガザ近郊の全地域から住民避難に努めた。

 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は8日、「長く困難な戦争に着手する。それを強いたのは残虐な攻撃を行ったハマスだ」とX(旧ツイッター)で表明。勝利するまで「中断」はしないと明言した。(c)AFP/Rosie Scammell and AFP bureaus in Israel and Palestinian territories