96億円の米戦闘機、空母から紅海に落下
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【4月29日 AFP】米海軍によると、紅海で28日、空母「ハリー・S・トルーマン」から戦闘機1機が海に転落し、兵士1人が負傷した。
落下したのは、2021年に6700万ドル(約96億円)で購入されたFA18Eスーパーホーネット戦闘機。
海軍は声明で、「FA18Eは格納庫内で牽引中に牽引クルーが機体の制御を失い、牽引用トラクターとともに海中に転落した」と説明。牽引していた兵士たちは機体が落下する前にすぐに避難し、全員の所在は確認されており、1人が軽傷を負ったという。
詳細は現在調査中で、回収作業の有無については明らかにされていない。
トルーマンに配備されたFA18の喪失は過去半年で2機目。昨年末には、同じ空母に所属していた別の機体が、誤って発射された自軍のミサイル巡洋艦ゲティスバーグからの攻撃で撃墜されたが、パイロット2人は生還した。
トルーマンは中東で活動する米空母2隻のうちの1隻で、米軍は3月中旬以降、紅海周辺で商船への脅威となっているイエメンの親イラン武装組織フーシ派への攻撃を続けている。(c)AFP