【10月8日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)は7日、イスラエルに対し前例のない大規模攻撃を行い、イスラエル人200人以上が死亡した。イスラエルはガザ地区に報復攻撃を実施し、パレスチナ人少なくとも232人が死亡した。

 ハマスは午前6時30分(日本時間午後12時30分)ごろに攻撃を開始。イスラエル軍によると、ハマス側は3000発超のロケット弾を発射。戦闘員数百人がイスラエル領内に侵入して少なくとも22か所を襲い、「民家に押し入り市民を虐殺した」という。負傷者も1000人以上に上っている。

 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は「われわれは戦争状態にある」と宣言。「ハマスの全拠点」を壊滅させると警告し、ガザ地区住民に即時退去を促した。

 パレスチナ情勢の緊迫化を受け、国連安全保障理事会(UN Security Council)は8日に緊急会合の開催を決めた。ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領はハマス側の攻撃を非難するとともに、同盟国イスラエルに対しては「断固たる」支持を表明した。(c)AFP/Oren Ziv with AFP bureaus in Israel and the Palestinian Territories