【9月29日 AFP】旧ソ連時代に国際大会デビューを果たした女子体操のオクサナ・チュソビチナ(Oksana Chusovitina、ウズベキスタン)は、ソ連が崩壊して長い月日が経過した現在も、48歳にして第一線で現役を続けている。

 中国・杭州(Hangzhou)で開催されている第19回アジア競技大会(19th Asian GamesAsiad)に出場中のチュソビチナは、28日の種目別跳馬決勝で、3位とわずか0.150点差の4位でメダルを逃した。

 来年のパリ五輪までには年齢も50歳に近づくが、本人は自身9回目の五輪出場を目指している。

 この日の演技後には「きょうは少し足りなかったけれど大丈夫。人生は終わりじゃない」と話し、「これからも練習するし、これで五輪に出るために取り組むべき部分が明確になった」と前を向いた。

 2年前の東京五輪後には一度現役引退を表明したが、体操への情熱ですぐに思い直した。その後は5度目のアジア大会出場を最初の目標に設定した中で、大会は中国のゼロコロナ政策の影響で1年延期となっていたが、この日は会場のファンから熱狂的な歓迎を受け、待ったかいもあった。

 惜しくもメダルには手が届かなかったが、「計画していたことは全て達成できたので、とても満足している。ここから前進していく」とチュソビチナ。29日には平均台にも出場する。(c)AFP/Andrew MCKIRDY