【解説】ベーグル、進化するNYのソウルフード
このニュースをシェア
■食生活の主流に
ベーグルがユダヤ人社会を超えて広い人気を獲得したのは、1960年代だとバリンスカ氏。
回転式オーブンなど新しい技術によって、ベーグル職人は生産量を大きく増やせるようになった。その結果、それまでは卸売りでしか手に入らなかった「アツアツ」のベーグルを、消費者に直接売り出す店が登場した。
さらなる米国の「ベーグル化」で中心的役割を果たしたのは、レンダー兄弟だ。1960年代に冷凍ベーグル(もちろんスライス済み)の量販に成功し、1977年までに全国に販路を拡大した。
■圧倒的王者
その後、ベーグルのトッピングには塩、ゴマ、ケシの実、タマネギ、ニンニクなどが加わっていった。
ハーレム(Harlem)のベーグル店「ボーズ・ベーグル(Bo's Bagels)」では、これらすべてのトッピングを合わせた「エブリシングベーグル」が一番人気だ。オーナーのアンドリュー・マルティネス氏によると、「エブリシングベーグル」の販売数は、他の全種類を合わせた販売数よりも多い。
「エブリシングベーグル」の由来については議論がある。ニューヨークのレストラン経営者ジョセフ・バスティアニッチ(Joseph Bastianich)氏が名乗りを上げたほか、ロングアイランド(Long Island)の広告実業家デービッド・ガッシン(David Gussin)氏は2008年にニューヨーカー(New Yorker)誌に対し、1980年頃にクイーンズ(Queens)のテークアウトショップで実験的に調味料を組み合わせたと語っている。
ただし「ベーグルアップ」のシルバーマン氏によれば、米国全体での「エブリシングベーグル」人気はブルーベリー、シナモンに次いで3番目にとどまる。
■グルメベーグルの時代
21世紀には、すしベーグルやプルドポークベーグルなど、ますます野心的なベーグルサンドが登場し、伝統的な「ベーグル・アンド・ロックス」が古風にさえ見える。
ファンキーで新しいベーグルには、フレンチトースト、チェダーチーズ&ハラペーニョ、ブルーベリー、アボカドガーリック、レッドベルベットクリームチーズといったフレーバーが並んでいる。(c)AFP/John BIERS