【3月13日 AFP】さまざまな人種や民族が行き交う米ニューヨークでは、世界の100を超える国や地域の料理を簡単に見つけて楽しむことができる。中でもクイーンズ(Queens)地区には、驚くほど多種多様な食の世界が広がっており、新型コロナウイルスの流行をよそに盛り上がっている。

 クイーンズ地区は、マンハッタン(Manhattan)からイーストリバー(East River)を挟んだ対岸にあり、絶えず流入する移民が幅広い食の舞台を築き上げている。

「市の五つの行政区の中でも、人口構成はクイーンズが最も多様です。私が数えただけでも、100を超える民族がいます」と語るのは、食情報サイト「イーター・ドットコム(Eater.com)」のフードライター、ロバート・シーツェマ(Robert Sietsema)氏だ。

「最近ではチベット人やネパール人が、ジャクソンハイツ(Jackson Heights)に増えています」とシーツェマ氏。ジャクソンハイツは、人口約250万のクイーンズで最も活気あふれるかいわいの一つだ。

 クイーンズには世界のあらゆる食がそろっている。コロンビアのアレパ、ギリシャのムサカ、レバノンのフムス、黒豆・牛肉・豚肉などをたっぷり煮込んだブラジルのフェジョアーダまで何でも見つかる。

 イーター・ドットコムによると、2月だけでもトルコ、香港、シンガポール、イタリアの料理を提供するレストラン計4店がクイーンズに新たに開店する。