【8月8日 AFP】米国赤十字社(American Red Cross)は7日、同性愛者と両性愛者の男性を対象とした性的指向に基づく献血制限を撤廃すると発表した。

 米国赤十字社は「この歴史的動きを重要な進展として祝い、輸血用血液の安全性を保ちながら、献血できる人全員を平等かつ敬意を持って扱う包括的な献血プロセスの実現に向けて引き続き尽力する」と述べた。

 米食品医薬品局(FDA)が5月に指針を変更し、献血可能な人の範囲を拡大したのを受けた措置。

 FDAの新指針によると、すべての献血希望者は過去3か月間に新たなパートナーまたは複数のパートナーと性的接触をもったかを尋ねられる。

 該当する人は、過去3か月間に肛門性交をしたかを尋ねられ、これにも該当する場合、献血を見送るよう求められる。

 直腸の粘膜は薄いため傷付きやすく、感染症に感染しやすいため、肛門性交はさまざまな性感染症の感染を広げるリスクが高い。(c)AFP