【5月23日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2023-24)は22日、アイルランド・ダブリンで決勝が行われ、アタランタ(Atalanta、イタリア)がアデモラ・ルックマン(Ademola Lookman)のハットトリックでバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen、ドイツ)を3-0で破り、優勝した。敗れたレバークーゼンは公式戦無敗記録が51試合でストップした。

 ルックマンは開始12分に先制点を挙げると、26分に相手のグラニト・ジャカ(Granit Xhaka)の股を抜いてからカーブのかかったシュートで追加点。75分にも鮮やかなフィニッシュでとどめの3点目を決め、欧州カップ戦の決勝では1975年以来となるハットトリックを達成した。

 アタランタのタイトル獲得は61年ぶりで、欧州カップ戦制覇は初。長く地元近くの強豪ACミラン(AC Milan)やインテル(Inter Milan)の影に隠れてきたが、このところはジャン・ピエロ・ガスペリーニ(Gian Piero Gasperini)監督の下で欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)にも4度出場するなど黄金時代を築き、ついに悲願のトロフィーを手に入れた。

 一方のレバークーゼンは今季、数々の終盤の逆転劇で驚異の無敗記録を打ち立て、史上初のブンデスリーガ1部無敗優勝を達成していたが、この日はスロースタートから立ち直ることができなかった。

 ジャカは「うまくいかないタイミングが決勝と重なり残念」と悔やみ、「もちろんつらいが前に進み、(ドイツカップ<German Cup 2023-24>決勝のある)土曜(25日)にやり返したい」と切り替えていた。

 レバークーゼンのシャビ・アロンソ(Xabi Alonso)監督は、ゼロトップの先発が機能せず、ハーフタイム明けから前線にポイントとなるFWビクター・ボニフェイス(Victor Boniface)を投入したが遅きに失し、チームも三つのコンペティションに参加していることによる疲れも見えた。

 アロンソ監督は、初黒星を喫するのがビッグゲームになり悔しいと述べつつ、「この痛みに前向きに対処しなくてはならない」と話し、「計画通りにいかなかった。本調子ではなかったし、きょうのことから学んでいきたい」と語った。(c)AFP/Kieran CANNING