中国初 宇宙飛行エンジニアが船外活動
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【7月21日 CGTN Japanese】中国の宇宙ステーションに滞在中の有人宇宙船「神舟16号(Shenzhou-16)」の乗組員である景海鵬(Jing Haipeng)、朱楊柱(Zhu Yangzhu)、桂海潮(Gui Haichao)の3飛行士が20日、約8時間にわたる船外活動を実施しました。
3人は連携しながら宇宙ステーションのロボットアームの支援を受けつつ、コアモジュールのパノラマカメラBの軌道上スタンドの取り付けと調整、実験モジュール「夢天(Mengtian)」のパノラマカメラAとBのロック解除および調整などの作業を完了し、午後9時40分に順調に実験モジュール「問天(Wentian)」に戻りました。
3人のうち、今回で4度目の宇宙飛行となった景海鵬飛行士は、初めて宇宙に行った2008年打ち上げの「神舟7号(Shenzhou-7)」で実施された船外活動では、船内に残って支援する役でしたが、今回は初めて宇宙遊泳の夢を実現しました。また、朱楊柱飛行士は、中国で初めて船外活動をした宇宙飛行エンジニアになりました。
朱楊柱飛行士は1986年に中国東部の江蘇省(Jiangsu)で生まれ、2020年9月に宇宙飛行エンジニアとして中国の3期目の宇宙飛行士に選ばれ、2022年6月には「神舟16号」の乗組員に選ばれました。朱楊柱飛行士は中国人民解放軍国防科学技術大学が育成した初めての博士号を持つ宇宙飛行士であり、中国初のパイロット出身でない専門職の宇宙飛行士でもあります。
景海鵬氏は1966年に中国中部の山西省で生まれました。これまでに「神舟7号」有人飛行、宇宙実験室「天宮1号(Tiangong-1)」と「神舟9号(Shenzhou-9)」の有人ドッキング、宇宙実験室「天宮2号(Tiangong-2)」と「神舟11号(Shenzhou-11)」の有人飛行に参加しました。4度目となる今回の宇宙飛行により、自らが持つ中国人の宇宙飛行回数記録を再度更新しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News