【7月20日 AFP】ドイツ警察は20日、ライオンとみられる野生動物の目撃情報を受け、ベルリン南郊の住民に屋内にとどまるよう呼び掛けた。現在、地域での捜索活動が行われている。

 警察に寄せられたのは、野生のイノシシを追いかけるライオンのような動物を目撃したとの情報だった。これを受けて同日早朝、地域住民に警戒を呼び掛けた。

 ブランデンブルク(Brandenburg)警察は公共放送RBBに対し、「日付が変わる頃、耳を疑うような通報を受けた」と述べ、動物を追い掛ける別の動物を通行人2人が目撃したと説明した。

「一頭は野生のイノシシで、もう一頭は野生の雌ライオンとみられる。2人は携帯電話で動画を撮影しており、ベテランの警官も雌ライオンの可能性を認めている」

 ベルリン警察はまず、南西部の郊外地域に警戒を呼び掛け、その後に捜索範囲を拡大した。

 現地メディアによると、対象となったのは、クラインマハノー(Kleinmachnow)やテルトウ(Teltow)など複数の地域。ヘリコプターも投入された。通勤時間帯と重なり、住民らに外出しないよう求めた。

 現時点では、ライオンがどこから来たのかも含め、詳細は分かっていない。(c)AFP