マンホール内で2人救助後死亡 中国福建省福州のエンジニア
このニュースをシェア
【7月20日 CGTN Japanese】中国東南部福建省(Fujian)福州市(Fuzhou)のエンジニア・蔡文(Cai Wen)さんは14日夜、娘を迎えに行く途中、突然誰かが助けを呼んでいるのを聞いて、マンホールの中に入って2人の作業員を救出しましたが、自分が溺れてしまい、41歳の若さで亡くなりました。
14日午後8時すぎ、娘を迎えに車で出掛けようとしていた蔡さんは、団地(馬尾閩漁新村)の門を出た時、道端のマンホールから助けを求める声が聞こえ、すぐに車を止めてマンホールのそばに来ました。中では作業員1人が倒れ、救助に向かった別の作業員もめまいを感じ、もがいていました。深さ4メートルに達するマンホール内は、水の流れが急で、マンホール内の有毒ガスで2人は倒れたとみられます。
時間が経つほど2人は危険になり、蔡さんは考える暇もなく、片手でマンホール内のタラップをつかみ、もう一方の手で昏睡状態の作業員を引っ張り、自分の肩と腕で、少しずつ上に持ち上げ、上にいる人々は上から引っ張ってようやく作業員を救いました。1人目を救った後、蔡さんは地面に上がって一息つき、再び下に降りて2人目を助けました。2人目が救助された後、周りの人々が蔡さんを引き上げようとした時、蔡さんの姿は見えませんでした。消防救助隊が到着した後、蔡さんを救助して病院に搬送しましたが、不幸にも亡くなりました。蔡さんに助けられた2人は、病院に運ばれて治療を受けた後、重体ですが一命をとりとめました。
このことを知った多くの人々はSNSでこの「英雄」を追悼しています。蔡さんの勤務先の同僚は彼を偲び、「蔡さんなら、こんなことをするのは意外ではない。普段から親切な人だから」「マンホール内での救助は典型的な限られた空間での作業だ。まず換気をして専門的な計器検査に合格してからこそ作業をおこなえる。エンジニアとしてこれは常識だ、蔡さんは知らないはずはない。思い切って下に降りて人を救うのは、当時の状況が特に緊急だったと判断したに違いない」と語りました。
このことが報道されると、蔡さんは地元政府から「見義勇為者(義を見て勇敢に行動する人)」と認定されました。ネットユーザーからは、「蔡さんはまだ両親と子どもの世話をしなければならない世代だった。この栄誉によってもたらされる支援が彼の家族の生活に役立てば」と願うコメントが寄せられています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News