【7月8日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2023)の試合中に環境活動家がコートに乱入して紙吹雪やジグソーパズルをまき散らすなどした2件の妨害行為で、英ロンドン警視庁(Metropolitan Police Service)は7日、3人を加重侵入の容疑で訴追した。

 デボラ・ワイルド容疑者(68)、サイモン・ミルナー・エドワーズ容疑者(66)、ウィリアム・ウォード容疑者(66)は保釈され、来月ロンドンのウェストミンスター治安判事裁判所(Westminster Magistrates' Court)に出廷することになっている。

 2件の妨害行為はいずれも5日に発生し、クリケットなどの主要スポーツを標的にしている環境活動団体「ジャスト・ストップ・オイル(Just Stop Oil)」が関与している。

 警視庁の発表では、1件目は同団体の名前が入ったTシャツを着た男1人と女1人が、試合中の18番コートに乱入して「オレンジの紙吹雪やジグソーパズルをばらまいた」とされている。その後、もう1人の男が同じコートに侵入し、同様の抗議を行っていた。

 容疑者は全員、警備員に取り押さえられた後、警察に逮捕・勾留された。

「ジャスト・ストップ・オイル」は英政府に対し、石油とガスの新規開発の停止を求めており、それが達せられるまで抗議の手を断固緩めないとしている。(c)AFP