【7月4日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2023)の主催者は3日、他の競技で環境団体による妨害行為が続いていることを受け、大会の警備を強化したことを明らかにした。

 前週、英ロンドンで行われたクリケットのイングランド対オーストラリア戦では、「ジャスト・ストップ・オイル(Just Stop Oil)」の活動家3人がフィールドに侵入してオレンジ色の粉をグラウンドにまき散らした。最近ではラグビーのイングランド・プレミアシップ・プレーオフ決勝や、サッカーのイングランド・プレミアリーグでも同様のデモ行為が行われていた。

 ウィンブルドンを主催するオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)のサリー・ボルトン(Sally Bolton)最高経営責任者(CEO)は、大会初日の競技開始前の会見で、特に会場のゲートやコート周辺の警備態勢を強化したとし、客席の異常を見つける監視員を今年も採用すると明かした。

 また、「環境に配慮」した大会であることを強調するのが重要だと述べ、「埋め立て地にゴミを出さないことや再生可能エネルギーのみの使用、敷地内のガスの削減」など、具体的にあらゆる取り組みを実行していると説明した。(c)AFP/John WEAVER