チチパス、キリオスは「無教養」発言を釈明 「誤解されている」
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【6月25日 AFP】男子テニスのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)が24日、ニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)のプレーを「無教養」なテニスと表現したことについて、「誤解されている」と釈明した。
チチパスは昨年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)3回戦でキリオスと対戦したが、そのときの発言が動画配信大手ネットフリックス(Netflix)のドキュメンタリーで取りあげられ、「無教養」や「NBA(米プロバスケットボール)のような態度」をテニスに持ち込んだというコメントが注目されている。試合直後のチチパスは、キリオスを「邪悪」な「いじめっ子」とも呼んでいた。
しかし、チチパスはフェイスブック(Facebook)への投稿で、「一部の人が、僕のニック・キリオスについてのコメントを誤解し(中略)ありもしない人種差別をほのめかしているのが気になった」と述べ、「僕の言葉が誤解を招き、誰かを不快にしているとすれば非常に申し訳ない。そういう意図で言ったわけではなかった」と説明した。
「彼の知性や能力をおとしめるつもりはなかった。単純に、彼のプレースタイルのある側面について自分の意見を述べ、バスケットボールによく見られる情熱や激しさを引き合いに出しただけだ。目的は、彼のテニスに対するアプローチのダイナミックで魅力的な部分を強調することで、性格や能力を批判したかったわけじゃない」
チチパスはそう言って謝罪し、今後は言葉にいっそう気をつけると話したが、キリオスもこの件は気にしておらず、ツイッター(Twitter)で「あれはすごく激しい試合だったし、選手は試合のことを消化できないまま会見へ向かうときがある」とコメント。「二人で何度かクレイジーな戦いをしてきたが、君が心の奥底で俺のテニスを好きなのは分かっている。俺たちは大丈夫だ」と続けた。
二人はどちらも25日から始まるマヨルカ選手権(Mallorca Championships 2023)にエントリーしていたが、キリオスは膝の負傷による欠場を発表した。(c)AFP