【5月29日CGTN Japanese】中国南西部に位置する四川臥龍国家級自然保護区管理局は27日、野外に設置された赤外線カメラが撮影した世界唯一の全身真っ白の野生ジャイアントパンダの活動映像を初公開しました。

 この珍しい白い野生パンダは2019年4月に同保護区で発見され、その後、保護区管理局は専門チームを立ち上げてモニタリングを行ってきました。今のところ、この白いパンダはもう成年で、年齢は約5~6歳となります。

 関係者によりますと、この白いパンダは先天性白皮症にかかっています。通常、先天性白皮症にかかった動物は身体あるいは生理的な異常が見られることが多いですが、白いパンダはこれまで、行為や生存において健康問題によるダメージを受けた様子は確認されませんでした。

 また、野外に設置された監視カメラは、白いパンダがあるパンダの親子と一緒に遊んでいるシーンも記録しました。これは、他のパンダとの交流に白皮症が影響しないことを説明しています。

 関係者によりますと、白いパンダは性的成熟期に入り、交配相手を求めています。また、関係者の話では、野外にある観測条件の制限により、白いパンダの両親を確定することは難しく、その両親の毛色も分かりません。白いパンダは健康なパンダのような繁殖能力を持っているかどうか、また、その遺伝子がパンダの個体群で引き継がれるかどうかも、これから続けてモニタリングして調査する必要があるということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News