【5月28日 AFP】22-23ラグビーイングランド・プレミアシップは27日、プレーオフ決勝が行われ、サラセンズ(Saracens)が35-25でセール・シャークス(Sale Sharks)との熱戦に勝利。環境活動家による妨害や相手の粘りを乗り越えて優勝を飾った。

 試合は「ジャスト・ストップ・オイル(Just Stop Oil)」の活動家2人による妨害で短時間ながら一時中断した。

 その中で、サラセンズの司令塔オーウェン・ファレル(Owen Farrell)はキックから13点を挙げ、ボールを持ったプレーで輝きを放った。両チームは終盤まで拮抗(きっこう)していたが、サラセンズがエリオット・デイリー(Elliot Daly)とイバン・バン・ジール(Ivan van Zyl)のトライで突き放すと、その後にイエローカードで1人少なくなった残り6分を乗り切った。

 この試合は、ともにイングランド代表で多くのテストマッチに出場しているファレルとセールのジョージ・フォード(George Ford)との対決と銘打たれていた。子どもの頃からの友人である二人は、昨季決勝でも対戦し、フォードが所属していたレスター・タイガース(Leicester Tigers)が15-12でサラセンズを退けていた。

 仲間の力で輝くチャンスを得たファレルは、BTスポーツ(BT Sport)に対して「雪辱戦ではなかった」と話し、「僕らは昨年から前進してきた。昨年は最後まで集中を保てなかったと感じていたから、今回は自分たちの全力を出せるかの戦いだった」と振り返った。(c)AFP/Julian Guyer