ロシア人義勇軍組織、越境作戦に「成功」
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【5月25日 AFP】ウクライナ側に付いて戦う二つのロシア人義勇軍組織が24日、ウクライナ北部からロシア西部ベルゴロド(Belgorod)州に侵入する越境作戦を実施し、「成功」したと発表した。
ロシア国防省は23日、ウクライナからベルゴロド州に侵入した武装集団を空軍機と火砲を投入して撃退したと発表していた。
反ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)政権派の「ロシア義勇軍団(Russian Volunteer Corps)」の創設者デニス・カプースチン(Denis Kapustin)氏はウクライナ北部で世界のメディアに向けて会見し、「国境を越え、帰還できた作戦は、間違いなく成功と呼んでいい」と語った。
さらに、ロシア領内での各作戦は陽動であり、ロシアが前線や国境に配備している兵力の4分の1を引き付けることができると説明した。
会見にはロシア義勇軍団および同盟関係にある「自由ロシア軍団(Freedom of Russia Legion)」の戦闘員約30人が出席。ほとんどはスカーフで顔を隠していた。
戦闘員らは軍の射撃場で、戦利品だと称する装甲兵員輸送車の前に立ち、写真撮影に応じた。両組織は、ウクライナ軍に支援や装備を要求していないと主張している。
両組織は越境作戦について、ロシア領内で約24時間にわたって作戦を敢行し、24日早朝に帰還したと説明した。
ロシア側はウクライナの戦闘員70人以上を殺害したと発表していたが、カプースチン氏は戦闘員2人が軽傷を負っただけだと主張した。(c)AFP/Anna MALPAS