【5月24日 AFP】ポーランドのマリウシュ・ブワシュチャク(Mariusz Blaszczak)国防相は23日、ウクライナ軍パイロットに対する米国製F16戦闘機の操縦訓練について「準備はできている」と述べた。同日、欧州連合(EU)のジョセップ・ボレル(Josep Borrell)外交安全保障上級代表は、ポーランドで訓練が始まったと発言していた。

 ブワシュチャク氏は、ベルギー・ブリュッセルで行われたEU国防相会合後、「ポーランド側はF16パイロットを訓練する準備はできている。ただ、訓練はまだ始まっていない」と述べた。

 同氏はまた、F16パイロットの訓練をロシアによるウクライナ侵攻に対抗するための、より広範なEUのプログラムの一部にしたいとの考えも示している。

 ブワシュチャク氏の発言の前にEU外相に当たるボレル氏は、F16の操縦訓練がポーランドを含む「複数の国」ですでに始まっていると述べていた。

 米国はこれまでF16供与について、パイロットの訓練に時間がかかることや高価であること、またロシアとの緊張激化の恐れを考慮し、態度を保留してきたが、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領が先週、F16の供与とウクライナ兵の訓練を認める考えを示した。(c)AFP