東京五輪選手に薬物提供、被告が有罪認める
発信地:ニューヨーク/米国
このニュースをシェア
【5月9日 AFP】米司法省は8日、2021年の東京五輪に出場した選手に運動能力強化薬を提供したとして訴追された療法士の男が、有罪を認めたと発表した。
テキサス州エルパソ(El Paso)で「自然療法」専門医として活動するエリック・リラ(Eric Lira)被告は、ロシアによる国家ぐるみのドーピングスキャンダルを受けて2020年に制定された「ロドチェンコフ反ドーピング法(Rodchenkov Anti-Doping Act)」が個人として初めて適用されていた。
被告は東京五輪開幕を前に、女子短距離ナイジェリア代表のブレッシング・オカグバレ(Blessing Okagbare)選手らに薬物を提供していたことが判明。オカグバレ選手は大会前にスロバキアで行われた抜き打ち検査でヒト成長ホルモン(HGH)の陽性反応を示し、東京五輪の100メートル準決勝を前に大会から追放され、その後10年間の資格停止処分を受けた。(c)AFP