【7月29日 AFP】ワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)の独立不正防止機関「アスレチックス・インテグリティ・ユニット(AIU)」は28日、抜き打ちの薬物検査で要件を満たさなかったとして、18選手が東京五輪への出場を禁止されたと発表した。これらの選手はそれぞれ「ハイリスク」に指定されている国のアスリートで、ナイジェリアは10選手が含まれるという。

 AIUは、ドーピングの恐れが最も高いとみられているいわゆる「カテゴリーA」の国々のアスリートに対し、2019年に導入された主要大会までの10か月間に事前通知なしの抜き打ち検査を3度義務付けられるという規則に従わなかったと明かした。

 特に影響が大きかったのはナイジェリアで、東京五輪に登録された23選手中10選手に出場停止が言い渡された。

 この件に詳しい情報筋は、短距離でメダルを期待されるブレッシング・オカグバレ(Blessing Okagbare)はその中に含まれていないと明かした。

 選手の出場が禁止された他の国には、ベラルーシ(3選手)やエチオピア(1選手)、ケニア(2選手)、モロッコ(1選手)、ウクライナ(3選手)が含まれている。ケニアの2選手については、選手登録の提出が行われる前に、同国連盟によって選手が変更されたという。

 AIUの裁定による影響を受けた選手がすでに日本入りしているかどうか、現時点では明らかになっていない。(c)AFP