【4月20日 AFP】スペインプロサッカーリーグ機構(LFP)のハビエル・テバス(Javier Tebas)会長は19日、FCバルセロナ(FC Barcelona)は現在の財政状況ではリオネル・メッシ(Lionel Messi)をフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)から引き抜くことはできないだろうと述べた。

 35歳のメッシは今季終了後にPSGを退団するとみられており、カンプ・ノウ(Camp Nou、バルセロナの本拠地)への帰還がうわさされている。

 通算7度の世界最優秀選手賞「バロンドール(Ballon d'Or)」獲得を誇るメッシは、2021年にバルセロナが財政的な苦境に立たされる中でクラブを去った。

 テバス会長は記者会見で「現時点ではメッシを(スペイン1部リーグの選手として)登録できないが、まだ時間はある」とし、「われわれはメッシの登録のために、各クラブによって承認された財務管理規則を変更するつもりはない。彼がスペインリーグに戻ることがわれわれの願いであったとしてもだ」と述べた。

 一方でテバス会長は、バルセロナが選手を売却することで、十分に帳尻を合わせられる可能性はあるとしている。

 地元日刊紙ムンド・デポルティーボ(Mundo Deportivo)はこの日、バルセロナが2年契約で「メッシを獲得する確固たる意志」を持っていると報じている。

 メッシはPSGで69試合に出場して31ゴールにとどまり、最高の状態を再現するのに苦心している。今月初めの試合では、PSGのサポーターからブーイングを浴びる場面もあった。(c)AFP