【4月5日 AFP】フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するリオネル・メッシ(Lionel Messi)について、残留よりも退団の方が「かなり可能性が高い」と、4日にクラブに近い筋がAFPに明かした。

 この情報筋は、「流れは完全に変わり、PSGは(契約)更新にそこまで積極的ではない」と話し、「決定ではないし、まだ退団が決まったわけでもない。しかし退団の方がかなり可能性が高い」と続けた。

 6月で36歳になるメッシは、2021年に2年契約でPSGに加入し、今季限りで契約が満了となる。

 しかし2日のオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)とのリーグ戦では、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2022-23)で敗退して以降のチームの低迷に不満をためるサポーターの一部から、選手紹介の際にメッシへのブーイングが飛んだ。チームはまだ2位と勝ち点6差でリーグ首位を守っているが、2023年に入ってからは8敗を喫し、すでにフランス杯(French Cup 2022-23)でも敗退した。

 情報筋は、メッシの契約更新の可能性とサポーターの前週末の反応について、「ファンが状況を完全に変えた」と話している。

 PSGで公式戦67試合に出場し、通算29ゴール32アシストを記録しているメッシだが、昨年末にアルゼンチン代表としてW杯カタール大会(2022 World Cup)を制して以降はパフォーマンスが低下。ファンの中には、本当の意味で戦えるチームをつくれず、スーパースターとの契約にばかり固執するチームの失敗を象徴するような存在がメッシだと考える人もいる。メッシはPSGで約4000万ユーロ(約58億円)の年俸を受け取っている。

 古巣であるスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)は、メッシ復帰の希望を隠していない。また以前から米メジャーリーグサッカー(MLS)参戦の可能性も取り沙汰されており、インテル・マイアミ(Inter Miami)が獲得に関心を持っているとされる。(c)AFP/Emmanuel BARRANGUET