【4月13日 CGTN Japanese】稼働中の中国の全超伝導トカマク型核融合エネルギー実験装置(EAST)が北京時間12日午後9時、高出力で安定した403秒のプラズマ運転を実現させ、世界の新記録を樹立しました。

 全超伝導トカマク型核融合エネルギー実験装置(EAST)は太陽核反応原理を利用して、人類にエネルギーを提供できる人工制御可能な核融合装置であることから「人工太陽」と呼ばれています。高性能のプラズマ定常運転の実現は将来の核融合炉が解決しなければならない重要な課題となります。

 中国科学院合肥物質科学研究院の「人工太陽」東方超環EAST研究チームはトカマク装置の実験研究で新しい高エネルギー制御モデルを発見し、証明しました。この先進的なモデルは、長時間の高性能プラズマ運転を保証することができます。このような外部制御によるプラズマ定常状態の運転を確保する必要がない高エネルギー制御モデルは、熱核融合実験炉や将来の融合炉の運転に重要な意義を持っています。将来の融合炉の建設・運営は、核融合エネルギーの研究開発プロセスを大幅に加速させ、人類がクリーンで安全かつ低炭素の効率的な核融合エネルギーの早期利用を推進していくとみられています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News