【3月31日 AFP】フランスのアメリー・ウデア・カステラ(Amelie Oudea-Castera)スポーツ相は30日、国際オリンピック委員会(IOC)がロシアとベラルーシのアスリートを中立選手として大会に復帰させるよう勧告したことについて、2024年パリ五輪の方針を縛るものではないとの認識を示した。

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 IOCのトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長は28日、両国の選手を個人資格の中立選手として国際大会に復帰させる勧告が全会一致で承認されたと発表した。しかし、パリ五輪については判断を先送りし、具体的な期限は設定せずに「適切な時期」に方針を決めるとした。

 この日パリ近郊を訪れたウデア・カステラ氏は記者団に対し、IOCの勧告は「われわれが行うことを事前に決めるものではない」と述べた。

 さらに、「最終的な決定を下すのはIOCであり、選手の参加条件を決定するのもIOC」としつつ、「IOCの審議において、開催国の国家元首(エマニュエル・マクロン<Emmanuel Macron>仏大統領)の意見に耳を傾けられるのは確かだ」とコメントした。

 現在は今後の対応について各国のスポーツ相と協議しているという。(c)AFP