【3月30日 AFP】ロシアのドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)大統領府報道官は29日、国際オリンピック委員会(IOC)が中立の個人資格などの条件付きで同国選手の国際大会復帰を認める勧告をしたことを受け、自国の選手の利益を守ると表明した。

 ペスコフ氏は記者団に対し、「われわれはあらゆる手段で選手の利益を守る。(選手の)利益保護のため、引き続きIOCと対話していく」と述べた。

 IOCは28日、ウクライナ侵攻で国際大会から除外されているロシアとベラルーシの選手について、個人資格の中立選手として「のみ」復帰を認めることを国際競技連盟や大会主催者に勧告。選手が侵攻を「積極的に」支持していないことや、軍や治安機関と「契約」していないことも条件に含まれた。

 ロシア五輪委員会(ROC)は、IOCが示した条件について「受け入れがたい。国籍に基づく差別だ」と反発している。

 IOCは、ロシア、ベラルーシ選手の2024年パリ五輪出場可否に関しては決定を下しておらず、28日には「適切な時期」に判断すると説明した。(c)AFP