【3月28日 AFP】ポーランドとバルト3国(リトアニア、ラトビア、エストニア)、そしてウクライナは27日、ロシアとベラルーシの選手への処分を解除する「理由は一つもない」として、この両国の五輪出場禁止を継続するよう改めて求める声明文を出した。

 28日にスイス・ローザンヌ(Lausanne)で国際オリンピック委員会(IOC)の理事会が始まるのに先立ち、ポーランドとバルト3国の外務省はウクライナの署名入りの共同声明で、「1年以上前にIOCが取り決めたロシアとベラルーシの選手を除外する体制から離れる理由は一つもない」と訴えた。

 2024年パリ五輪の開幕まで500日を切る中、IOCは1月にロシアとベラルーシが「国旗、国家、国のカラーやその他識別できるもの」を使用することを引き続き禁止すると表明。しかし、「ウクライナにおける戦争を積極的に支持していない」ことを条件に、両国のアスリートが大会に出場できる道筋を模索しているとも付け加えた。

 これに対してウクライナと最も強固な同盟関係にある国々は、ロシアとベラルーシをスポーツの国際大会に復帰させようとするIOCの動きを強く非難。中でもエストニアは、ロシア人選手の参加が認められた場合、パリ五輪をボイコットする可能性を示唆している。(c)AFP