【3月22日 AFP】異例の豪雨が続く米カリフォルニア州セントラルバレー(Central Valley)で、第2次世界大戦(World War II)中に干上がったトゥーレアリ(Tulare)湖が再び姿を現そうとしている。

 カリフォルニア州では、平野部で100ミリの降雨、山間部で最大120センチの積雪が予想されており、トゥーレアリ郡の住民に避難指示が出された。

 キングス川保全地域(KRCD)によると、雪解けによりキングス川の水位が記録的に上昇する危険が高まったため、サクラメント(Sacramento)の米陸軍工兵隊(USACE)部隊がトゥーレアリ湖底へ放水する予定だ。

 トゥーレアリ湖は、主にシエラネバダ(Sierra Nevada)山脈の雪解け水を水源とする米西部最大の淡水湖だった。しかし、一帯で農地開発が進み、川の水がかんがいに使われるようになると湖の水量が低下。20世紀半ばには水がなくなり、農地となった。

 ネバダ州リノ(Reno)の国立気象局(NWS)は21日、今冬は過去77年で2番目に降雪が多いと述べた。(c)AFP/Patrick T. FALLON