【3月11日 AFP】ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相は10日、ジョージアの大規模デモについて、ロシアとの国境で緊張を高めるために他国が扇動していると非難した。

 ラブロフ氏は、ジョージアのデモが2014年にウクライナの親ロシア派政権の崩壊を招いた「マイダン(Maidan)革命」に類似しているとし、「ロシア国境で問題を起こす」ために「国外から仕組まれたものなのは間違いない」と主張した。

 ジョージアでは今週、外国とつながりのあるメディアなどに登録義務を課す「外国のエージェント(代理人)」法案をめぐり、同様の法律がロシアで反体制派の取り締まりに利用されているとして、首都トビリシの議会の外で大規模な抗議活動が行われた。与党は9日、法案を取り下げた。

 ジョージアは欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)加盟を目指しているが、今回のデモにより、加盟をめぐる懸念が浮き彫りとなった。また、2008年に同国との軍事衝突後、南オセチア(South Ossetia)とアブハジア(Abkhazia)の親ロシア派2地域の独立を承認したロシアも、ジョージアのEU、NATO入りに神経をとがらせている。(c)AFP