【3月1日 AFP】セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)等で捜査対象となり、組織運営の不備も指摘されていたフランスサッカー連盟(FFF)のノエル・ル・グラエ(Noel Le Graet)会長(81)が28日、正式に辞任を表明し、同氏の10年以上に及ぶ体制に終止符が打たれた。

 ル・グラエ体制下で、フランスの男子代表は復活を果たし、2018年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)を制覇すると、昨年のカタールW杯(2022 World Cup)でも準優勝していた。ところが同氏の運営を対象に行われた組織監査の調査報告書では、「女性への振る舞いや公の場での発言、そしてFFFの運営ミスを考慮すれば、もはや連盟の運営と代表を務めるのに必要な正当性はない」と厳しく批判され、辞任は避けられない事態になっていた。

 ル・グラエ氏は1月、監査の結果が出るまで退任することに合意していたが、報告書は「行き過ぎた振る舞いと、職務の実行との両立は不可能」として、会長に復帰すべきではないと結論づけていた。

 ル・グラエ氏は同月、ディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督の続投が決まった代表指揮官の選定について、元フランス代表のジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)氏からの後任として就任したいとの連絡があったとしても「電話を取りもしないだろう」とジダン氏を侮辱するような発言をし、大きな批判を浴びていた。

 また同時期には、サッカー代理人のソニア・スイ(Sonia Souid)氏がル・グラエ氏による性的および精神的嫌がらせを告発し、パリ検察から捜査を受けている。

 一方でル・グラエ氏は、先日パリに開設された国際サッカー連盟(FIFA)の新支部での仕事は、今後も続けていくとみられている。(c)AFP/Emmanuel BARRANGUET, Antoine MAIGNAN