退任の仏連盟会長をセクハラの疑いで捜査、仏検察明かす
発信地:パリ/フランス
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【1月18日 AFP】フランスサッカー連盟(FFF)の会長を退任したノエル・ル・グラエ(Noel Le Graet)氏(81)に対して、セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)と精神的嫌がらせの疑いで捜査が行われていることが分かった。検察が17日に明かした。
捜査はサッカー代理人のソニア・スイ(Sonia Souid)氏の告発を受け、16日に始まった。スイ氏はスポーツ日刊紙レキップ(L'Equipe)と国内ラジオ局RMCのインタビューで、「彼は自分のアパートで非常にはっきりと、助けてほしいのなら自分の好きなようにさせろと言った」と告白している。
ル・グラエ氏は弁護士を通じて不正行為を否定し、「精神的、性的嫌がらせや他の法律違反があったというすべての告発を否定する」とコメントした。
ル・グラエ氏の一件はフランスサッカー界を揺るがす騒動となっており、同氏の元フランス代表ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)氏に対する「拙い発言」は、アメリー・ウデア・カステラ(Amelie Oudea-Castera)スポーツ相らが辞任を要求する事態を招いた。
その後ル・グラエ氏は、スポーツ省による監査の結果が出るまでの間、2011年から務めた会長職を退くことを余儀なくされた。前週に退任した同氏だが、国際サッカー連盟(FIFA)からは、公式にはまだ会長と認識されている。(c)AFP