【2月22日 AFP】ロシアの民間軍事会社ワグネル(Wagner)の創設者エフゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏は21日、ロシア軍上層部は弾薬供給を拒むことでワグネルの崩壊をもくろんでいるとし、「背信行為」に当たると非難した。

 プリゴジン氏は広報を通じて公開した音声メッセージで「参謀総長と国防相がワグネルに弾薬を供給せず、航空輸送支援も提供しないよう各所に命じている」と指摘。「直接的な妨害だ。ワグネルを崩壊させようとする試みに他ならない。れっきとした背信行為だ」と語った。

 これに対しロシア国防省は、ワグネルの弾薬が不足しているとの報は「完全な誤り」だと否定。ワグネルの要求については「可能な限り早急に対応する」として、25日にも新たに弾薬を支給すると表明した。

 さらに、ワグネル戦闘員の「勇敢さ」を称賛する一方、「分断工作」は「逆効果で、敵を利するだけだ」と批判した。(c)AFP