【2月2日 AFP】インド政府は1日、2023年度予算案を発表した。中国の脅威の高まりを背景に、国防費は730億ドル(約9兆4600億円)相当と、前年度比13%増額された。

 インドは中国と国境を争っているほか、貿易やハイテク分野でも問題を抱えている。特に2020年の国境地帯での衝突以来、中国のサプライチェーン(供給網)からの脱却を目指すようになった。

 ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)政権はこうした情勢を受け、国境防衛や軍需産業のてこ入れを図っている。インドは国産の原子力潜水艦を保有しているほか、昨年には初の国産航空母艦を就役させた。今後も軍需品の国内調達を推進する方針。

 23年度予算案では、軍需品の調達費全体に占める国内調達の割合が前年度比10ポイント増の68%に引き上げられた。歳出全体に占める国防費の割合も13%超に拡大した。(c)AFP