【1月31日 AFP】男子ゴルフのフィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)は、サウジアラビアが後援するLIVゴルフリーグ(LIV Golf League)についての発言で騒動を引き起こしてから約1年を経て、米ツアー(PGA Tour)や米国選抜と欧州選抜の対抗戦ライダーカップ(Ryder Cup)に2度と出場しなくても「穏やかで」いられるだろうと述べた。

 30日付で掲載された米誌スポーツ・イラストレイテッド(Sports Illustrated)でのインタビューで、6度のメジャー制覇を誇るミケルソンは米ツアーから永久に締め出される可能性について心配していないとし、「もし、もうPGAツアーでプレーすることがないとしても、私は全く穏やかでいられる」とコメントした。

 ミケルソンは昨年、騒動巻き起こしたLIVゴルフへいち早く参戦したビッグネームの一人で、米ツアーから出場停止処分を受けた。同選手は「人権について恐ろしい記録」があるサウジアラビアは「怖い」と話しながらも、同リーグを受け入れていた。

 一方で米ツアーと係争中の訴訟により、ツアーに復帰できるようになる可能性を信じてはいるというミケルソンは、メジャー大会を優先しつつ、参加するイベント数を「縮小」するつもりだと明かした。

 米ツアーで通算45回の優勝を誇るミケルソンは「やる気はあるが、これ以上プレーするメリットがない」とし、「痕跡を残してくのはメジャー大会だ。それが人生の思い出になる。他のツアー大会で勝っても誰が気にする? 自分のキャリアを見る上で、それが何かになるわけでもない」とコメントした。

「またメジャーで勝利となれば、ユニークで特別な瞬間になる。それこそ、私が本当に目標を達成した場所だ。そしてもちろん、LIVゴルフのイベントでの優勝はとても意味のあることだ」

 かつてはライダーカップの米国選抜で主将になるのが確実視されていたミケルソンだが、対抗戦に再び参加できなくても構わないとし、「選手で12回、副主将で1回出場したライダーカップに参戦するのは好きだ。おそらく誰よりも素晴らしい経験をしてきた。もしその一員になれなかったとしても、それはそれで平穏だ」と語った。(c)AFP