【1月13日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のレジェンドで、約3年前のヘリコプター墜落事故で死亡したコービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏のユニホームが、来月に米ニューヨークで競売にかけられることになった。落札予想価格は最高700万ドル(約9億円)。競売大手サザビーズ(Sotheby's)が12日に発表した。

 匿名の所有者が今回出品するブライアント氏のユニホームは、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)を象徴する黄色と紫の背番号24で、2007-08シーズンに計25試合で着用されたもの。2月のオークションで予想最高額に到達すれば、同氏が着ていたジャージーのこれまでの最高額370万ドル(約4億8000万円)の約2倍になる。

 しかしながら、マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)氏のシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)時代のユニホームが昨年9月のオークションで記録した、1010万ドル(約13億円)の史上最高落札額には届かない。ジョーダン氏は自身最後のNBA制覇を果たした1998年のNBAファイナル第1戦で同ユニホームを着用した。

 通算5度のNBAファイナル制覇と2個の五輪金メダルに輝くブライアント氏は、2008年4月23日に行われたポストシーズンのデンバー・ナゲッツ(Denver Nuggets)戦でこのユニホームを着用し、3ポイントシュートを決めた後、ジャージーをつかんで雄叫びを上げる写真が有名となった。この姿は同氏がNBAの全キャリアを過ごしたロサンゼルスをはじめ、世界中でストリートアートになっている。

 このユニホームが前回出品されたのは2013年で、当時の落札価格はわずか1万8678ドル(約240万円)だった。ユニホームは来月1日からニューヨークで展示され、同2日から9日までオンラインで行われるスポーツ記念品オークションで出品される。(c)AFP