【1月11日 AFP】男子テニス元世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と女子テニス世界2位のオンス・ジャバー(Ons Jabeur、チュニジア)ら8選手が10日、プロテニス選手協会(PTPA)の初代執行委員に指名された。

 PTPAは男子プロテニス協会(ATP)や女子テニス協会(WTA)からは独立しており、テニス界における選手の発言力を高める目的を持つ。

 ジョコビッチは2020年にATP選手協議会(ATP Player Council)の会長を辞し、PTPAの設立に尽力した。

 執行委員に指名されたのはこの他、パウラ・バドサ(Paula Badosa、スペイン)やホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)、ジョン・イズナー(John Isner、米国)、ベタニー・マテック・サンズ(Bethanie Mattek-Sands)、バセック・ポスピシル(Vasek Pospisil、カナダ)、鄭賽賽(Zheng Saisai、ジェン・サイサイ、中国)となっている。

 全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2023)の開幕を間近に控える中、PTPAは「選手の権利促進、テニスビジネスの成長と向上を中心に据える」団体だと発表文で述べている。

 ジョコビッチは前週、PTPAについて「100パーセント選手のためにある組織で、そういったものはテニス界にはない」と話していた。

 ジョコビッチはまた、「われわれ(PTPA)は四大大会(グランドスラム)やATP、WTAに容認されておらず、受け入れられていないから、難しい状況になっている」としつつ、「それでも、この協会を存続させる必要がある。残念だが、選手はテニス界で100パーセントの代表権があるわけではない」と続けた。(c)AFP