97歳の元ナチス収容所秘書が上訴 独裁判所
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【12月28日 AFP】第2次世界大戦(World War II)中にポーランドにあったナチス・ドイツ(Nazi)の強制収容所で秘書として働き、1万人以上の殺害をほう助したとして執行猶予付き禁錮2年を言い渡されたイルムガルド・フルヒナー(Irmgard Furchner)被告(97)が上訴した。裁判が行われた北部イツェホー(Itzehoe)の裁判所が28日、明らかにした。
同裁によると、被告と共同原告人の双方が連邦最高裁に上訴。最高裁では審理が適切に行われたか、また法律が正しく適用されたかを審査するとし、証拠が再び採取されることはない。
審理最終日の今月6日に沈黙を破った被告は、「起こったことすべてについて残念に思っている」と述べていた。
被告は1943年6月~1945年4月、ナチス親衛隊(SS)の命令を記録していたほか、書簡のやりとりを管理していた。(c)AFP