独情報機関職員、機密をロシアに漏えいか 副首相が憂慮表明
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【12月24日 AFP】ドイツのロベルト・ハーベック(Robert Habeck)副首相は23日、同国の情報機関、連邦情報局(BND)の職員が国家機密をロシアに漏えいした容疑で逮捕されたことを「憂慮すべき事態」と受け止める一方、防諜(ぼうちょう)活動の成果を称賛した。
22日の検察発表によると、BNDの職員カルステン・L(Carsten L)容疑者はロシアに国家機密を流したとして反逆容疑で逮捕された。
ウクライナに侵攻したロシアとの関係が冷え込んだのを受け、欧州諸国はロシアのスパイ活動への懸念を強めている。
独当局はロシアを利することになるとして、事件に関する詳細を公表していないが、ニュースサイト「フォーカスオンライン(FOCUS Online)」によると、容疑者はBND極秘技術偵察部の幹部だった。
同サイトが独治安筋の話として報じたところによると、容疑者の職務にはBNDが世界中に仕掛けている盗聴器から得た情報の分析も含まれていた。
また、米英を含む欧米の治安当局が傍受した情報にもアクセスできたため、こうした情報をロシアに流していたのではないかと懸念されている。(c)AFP