【12月10日 AFP】(更新)サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)は9日、準々決勝が行われ、前回準優勝のクロアチアが1-1で迎えたPK戦を4-2で制して優勝候補のブラジルを下し、準決勝進出を果たした。

 クロアチアは延長前半アディショナルタイム1分、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)に見事なゴールを決められ、そのまま敗退するかに思われた。

 しかし、ブルーノ・ペトコビッチ(Bruno Petkovic)が117分に同点ゴールを挙げてPK戦に持ち込むと、GKドミニク・リバコビッチ(Dominik Livakovic)がブラジルの1人目ロドリゴ(Rodrygo Silva de Goes)のキックをセーブ。

 4人目まで全員がキックを成功させたクロアチアが、外せば敗退という状況にブラジルを追い込むと、最後はマルキーニョス(Marcos Aoas Correa "Marquinhos")のキックがポストをはじき、勝負は決した。

 驚くべき逆転劇で、日本との決勝トーナメント1回戦に続いて2試合連続でPK戦での勝利となったクロアチアは、準決勝でオランダとアルゼンチンの勝者と対戦する。

 一方、歴代最多を更新するブラジルの6度目の優勝は、3年半後の次回大会以降にお預けとなった。ネイマールはペレ(Pele)に並んで歴代最多のブラジル代表通算77点目を決めたが、涙を流しながらピッチを後にした。(c)AFP/Andy SCOTT