【12月9日 AFP】サッカーブラジル代表のチッチ(Adenor Leonardo Bacchi aka Tite)監督は8日、W杯カタール大会(2022 World Cup)の決勝トーナメント1回戦で選手がダンスを踊って得点を喜んだことに対する批判に反論し、敬意を欠いているとの見方を否定した。

 優勝候補のブラジルは、5日に行われた韓国戦に4-1で快勝。振り付けされたゴールセレブレーションで得点を喜ぶと、指揮官もそれに加わる場面もあった。

 これに対してブラジル以外の国では意見が分かれ、選手のダンスは9日に控えるクロアチアとの準々決勝を前に大きな話題になっている。

 試合前日の記者会見でゴールセレブレーションについて問われたチッチ監督は「私の代表チームではない。私が監督として責任を持つブラジル代表だ」と応じた。

「ブラジルの歴史や文化、そしてわれわれのあり方をご存じない方々には申し訳ないと思っている」

 大会終了後の退任が決まっているチッチ監督は、ダンスに参加するのに抵抗があることをほのめかしながらも、選手たちとのつながりを持ちたいとの考えを示した。

「私は61歳で、選手たちのほとんどは孫のようなものだが、関わりがあるんだ。もし踊らなければならないなら踊るが、さりげなくするし、隠すように頼んだ。あれは私のやり方ではない」 (c)AFP/Andy SCOTT