【12月8日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は7日、W杯カタール大会(2022 World Cup)のカナダ戦でサポーターが相手GKミラン・ボルジャン(Milan Borjan)を侮辱したとして、準々決勝に勝ち残っているクロアチアに処分を科すと発表した。

 FIFAは発表文の中で「11月27日に行われたFIFAワールドカップ、クロアチア対カナダ戦におけるクロアチアサポーターの振る舞いに関して」、クロアチアサッカー連盟(HNS)に5万スイス・フラン(約730万円)の罰金を科すと記した。

 クロアチアのサポーターはドーハでの試合中、クロアチアで生まれたものの幼い頃に国外へと逃れたセルビアにルーツを持つボルジャンを言葉で侮辱した。

 サポーターが掲げたバナーの中には、クロアチアの独立戦争を終結させた1995年の軍事作戦に触れるものもあった。この作戦によって、ボルジャンの家族を含む20万人以上のセルビア人が国外に退避している。

 処分を受けたクロアチアは、9日にブラジルとの準々決勝を控えている。(c)AFP